スピーキングもライティングも、自分の伝えたいことを表現できるスキルなので、共に大きな違いはありません。
基本、英語をしっかり話せる表現力を持っていれば英語を書くことはできるはずです。
しかし、スピーキングとライティングを比較した場合、ライティングの方が厳しいです。
会話の場合、言い換えはできるし、文の形ではなくても単語を並び変えるだけで伝えたいことを
伝えることができます。
もし会話で詰まっても、相手が気づいてヘルプをしてくれます。
そして、会話しているときの表情やジェスチャー、会話ニュアンスを含めてコミュニケーションを取ることができます。
これに対して、ライティングでは当然ですが、文字の情報だけで伝えていく必要があります。
すなわち、書いた英文が最終の形になります。
そのために英文に正確性が要求されます。
ライティングの力を伸ばしていくのは簡単なことではないのです。
英文のライティングを上達させる方法を紹介します。
英文のライティング上達方法
①大量の英語を読むこと
そもそもですが、英語に相当触れていないと使えるようにはできません。
英語を書けるようになろうと思ったら、何でもかんでも書く練習を繰り返しても効果は出ません。
そこでまずは、ネイティブが書いた英文を大量に読むことを始めましょう。このことにより、
ライティングにふさわしい表現力を身につけることができます。
ここで積極性を持ってインプットをしましょう。
インプットは自分が英語を使うときにというアウトプットする状況を考え、インプットをすること
です。
単に英語を読むだけではなく、自分がライティングをするときに、この英語表現は使えるという
視点を持ちます。
そうすると、英語表現や独特な言い回しをいざライティングをするときに使うことができます。
大量の英語を読むにあたっての注意点
大量の英語を読むことを目標にすることは、英語ライティングの上達にとって、とても効果的な
方法です。
しかし、注意が必要ないくつかのポイントがありますので、その注意点をいくつか挙げます。
1. 品質より量を重視してしまう:
多くの英語テキストを読むことは素晴らしいことです。
しかし品質の高いテキストを選ぶことも大切になります。信頼性のあるニュースサイトや
文学作品など、正確で文法的に正しいテキストを読むことで、より良い影響を受けやすくなります。
2. 理解することを重視する:
多くのテキストを読むことは素晴らしい経験です。しかし、理解せずにテキストをただ単に
流し読みするだけでは効果が薄れます。内容を理解し、必要であれば復習して確実に消化していく
ことが大切です。
3. 多様なジャンルをカバーする:
あるジャンルだけに偏らず、様々なジャンルのテキストを読むことで、異なる英語表現スタイルを
学ぶことができます。ニュースや小説、エッセイ、アカデミックなものなど、いろいろなジャンルの
ものを読むことをおすすめします。
4. アクティブリーディングを行う:
パッシブな読み方ではなく、アクティブリーディングを心がけましょう。
アクティブリーディングとは、メモを取ったり、重要なポイントをチェックしたりすることで、
より理解を深めることができます。
5. コンテキストを考慮すること:
テキストの文脈やその背景を理解することで、英語の文法や表現の意味を正しく捉えることが
できます。文脈を重視して読むことで、より正確な理解が可能になります。
6. 文法と表現の注意をしながら読む:
正確な文法や表現を学ぶためにも、読んだテキスト内で気になる部分や新しい表現をメモして、
後で復習をするように心がけをしましょう。
7. 定期的な振り返りをする:
1週間に一度など、目標を決めて、読んだテキストの中で新しく学んだ表現やフレーズを実際の
ライティングに取り入れる練習を定期的に続けることで、よりライティングの上達を実感しやすく
なります。
8. 読みすぎに注意をする:
大量のテキストを読むことは素晴らしいことです。しかし過度に読みすぎると頭の中の情報の処理が
追いつかず、疲労してやる気を損なう可能性があります。
適切な自分のペースで一定量を読むことを心がけましょう。
以上、大量の英語テキストを読むことは、英語ライティングのスキル向上に非常に役立ちますが、
適切なアプローチを保ちつつ、英語理解力と学習の質を確保していくことが大切です。
②ライティング練習を積む
大量の英語を読んで、そのうえライティング練習を繰り返すのがとても有効です。
読むと書くを両方取り組んでいくことで相乗効果が生まれます。
読むことで書くときに使える表現が増えます。
書くことで英語の感度が高まり、インプットの効率も良くなります。
ライティング練習を繰り返し行っていくと、自分が書けないことについてわかってくるように
なります。
見落としてしまうような英文の細かいことまで目がいきます。
その結果、英語の表現力のストレッチが加速していきます。
【英語ライティングの効率的な練習方法】
英語ライティングを効率的に練習するためには、計画的なアプローチと習慣の構築が重要です。
以下にいくつかの効率的な方法を紹介します。
1. 毎日の短いセッションを続ける:
毎日少しずつでも英語のライティングを行うことで、習慣を作りやすくなります。
たとえ10〜15分の短いセッションでも効果的です。時間を区切って、集中して取り組むことで、
英語学習が疲労せずに続けることができます。
2. トピックの設定する:
タイトルやトピックを設定してからライティングに取り組むと、ライティングの方向性がより
明確になります。興味を持つトピックを選ぶことで、ライティングの練習が楽しみに感じられます。
3. 文章アウトラインの作成する:
書く前に文章のアウトラインを作成することで、構成が明確になります。イントロダクション、本文、
結論などを計画的に整理することによって、スムーズな文章構造のライティングを実現します。
4. フリーライティングをしてみる:
あるトピックに対して、制限時間内に思考を整理せずに自由に書く「フリーライティング」は、
アイディアを出す力やライティングの流暢さを養い、上達するための効果的な手法です。
編集は後の作業で行います。
5. 自己評価と改善チェック:
書いた文章を振り返り、自己評価を行い、文章の改善点を特定しましょう。
文法のミスや表現の違和感を修正することで、次回のライティングに活かすことができます。
6. ツールの活用をする:
グラマーチェックやスペルチェックのツールを利用して、文法ミスやスペルミスを見つけることが
できます。ただし、自分で正しい表現に修正するという作業も大切になります。
7. 多様なジャンルに挑戦してみる:
ブログの記事、日記、エッセイ、物語など、異なるジャンルに挑戦することで、幅広いスタイルや
表現を練習ができます。
これから英語ライティングを始めてみようと考えている初心者は2、3行日記から始めてみては
いかがでしょうか?
8. フィードバックの取得を行う:
友人や言語交換パートナー、オンラインのコミュニティなどからフィードバックを受けることで、
他人の視点からのアドバイスを得ることができます。
9. 模範文の研究をする:
優れた英語の文章や作品を研究することで、良い表現や文法の使用方法を学び、自分のライティング
に取り入れて上達することができます。
10. 目標の設定と振り返りをする:
週ごとあるいは月ごとに目標を設定し、進捗を振り返ることで、自分のライティング成長度を確認し
やすくなります。
効率的な英語ライティングの練習には、計画的なアプローチと習慣の形成が不可欠です。
継続的に取り組むことで、自分のスキル向上を実感できるでしょう。
③書き言葉を繰り返し聞く
英文には覚えていれば自分がライティングするときに応用ができる重要な表現がたくさんあります。
でも一度読んだだけでは記憶に留めておくのはとても難しいことです。
書いている英文を読み上げた音声を繰り返し何度も何度も聞くことです。
本屋さんに行けば音声と英文がセットになっている教材は山ほどあります。
読んでいるだけですぐに忘れてしまう表現を頭に中に定着することができます。
ライティングができる人は、文章を最初からゼロで組み上げているのではなく、相当の数を自分
が知っている英文を少しずつアレンジしながら書いています。
様々な英文のカタチを頭に入れるために何度も繰り返し英語を聞くのが有効です。
④ネット検索を使う
ライティング練習をする際に、ネット検索を使うのもおすすめです。
英文を書いていると、
この英語表現は果たして自然なのだろうか?
一般的な英語表現なんだろうか?
と疑問が出てくるはずです。
これをネイティブの人に質問しても良いです。
しかし、なかなか周りにネイティブの人がいないという人がほとんどだと思います。
そんな時に便利なのがネットでの検索です。
Googleなどの検索サイトで英語表現を検索する
検索サイトはいろいろありますが、Googleなどで英語表現を検索してみましょう。ヒットした
件数を見ることで、どのくらい一般的に使われているのかを知ることができます。
検索しながら英語を書くと、少しずつ自分のライティング表現が正確になっていくのがわかります。
使用頻度を調べたいとき
他におすすめするのが、Google Books Ngram Viewer
Googleによる本のデーターベース内を検索できるサービスで、年代別の使用頻度や、複数の英語表現
をカンマで区切って使用頻度の比較ができる便利なサイトです。
難易度は高いが、効果抜群なライティング練習方法
ライティングの練習方法でおすすめの方法を紹介します。
少し難易度は高いですが、効果抜群ですのでトライしてみてください。
海外ドラマの要約
ライティング用におすすめなのが、海外ドラマの要約です。
有名なドラマであればオンライン百科事典のWikipediaの英語版に各エピソードが載っています。
やりかたは、
①ドラマを見る
↓
②50単語くらいで要約を書いてみる
↓
③Wikipediaに掲載されている要約の模範回答を見て参考にしてみる。
以上です。
ただ要約を読むよりも、こう英語表現すればよかったのかとか自分で気づくことが多いので、
学習効果がめちゃくちゃ上がります。
この気づきによって徐々にライティングの力を養っていくことができます。
英文E -mail、論文を書く
仕事で英文E-mailを書けるようになりたい。
英語の論文を書けるようになりたい。
このような具体的なライティング目標を持っている人は、表現力がなければいけませんので地道に
伸ばすしかないです。
仕事のE-mailなら、決まった業界特有の表現、語彙を覚えていくのが良いです。
業界+terms(用語)、glossary(用語集)といったキーワード検索をすると業界で使われる言葉が
まとめているサイトにヒットするので活用をしてみましょう!