「英語をに触れていれば英文法はなんとなく自然と身につくんじゃないか?」
そう思って、きちんと英文法を勉強するべきかどうか迷う場合があるかもしれません。
英語に沢山触れることで英文法が自然と身につくことは一部あります。
しかし完全に自然に身につくかどうかは個人差があると考えます。
以下、その理由と注意点を説明します。
英文法が自然に身につく要因について
インプットの影響
ポッドキャスト、CD、Youtubeなどの音声やテキストマテリアルを通じて、多くの英語表現に触れる
ことで、文法の使い方やパターンが身につくことがあります。
特に、ネイティブスピーカーの会話や文章を聞く・読むことで、自然な言い回しや文法がインプット
されます。
(英語を身につけるための効果的なインプット方法)
- リーディング(読書): 英語の本、記事、ニュースなどを読むことは、豊富な英語表現や英文法を学ぶためのとても有効な方法です。自分の興味のあるトピックを選んで読むことで、楽しみながらじっくりと学ぶことができます。
- リスニング(聴く): 英語のポッドキャスト、YouTubeの動画、映画、音楽など、いろいろな場面の英語を聴く機会を増やすことで、発音やリスニングスキルを向上させるとともに、自然な表現やフレーズを学ぶことができます。スマートフォンでいつでも音声が聞ける状態にしておくと、隙間時間に英語を聴くことができます。
- シャドーイング: 聴いた英語の音声に合わせて声に出して同時に繰り返す「シャドーイング」は、発音やリズムの向上だけでなく、文法や表現の習得にも効果的です。
- 映画やドラマの字幕なし鑑賞: 英語の映画やドラマを字幕なしで視聴することで、リスニングスキルの向上に加えて、自然な会話や文法の使用例を学ぶことができます。
- 会話・言語交換: 英語を話す機会を増やすために、言語交換パートナーと会話をすることをおすすめします。自然なコミュニケーションを通じて、日常会話や表現を学び、実践的なスキルを磨くことができます。
これらのインプット方法を組み合わせて活用することで、リーディング、リスニング、スピーキング、
英文法の習得をバランスよく進めることができます。
自分の興味や自分に合った学習スタイルに合わせて、適切な方法を無理せずに選んでみてください。
繰り返しの効果
頻繁に英語に触れて、インプットをすることで、同じ表現や文法が繰り返し耳に入ることがあります。
「あっ、この表現を聞いた・見たことがあるぞ」と思う瞬間は、英語学習にとって、記憶の安定に
とても大切なことです。
これによって、ある程度の文法ルールや表現は自然と身につくことがあります。
英文法を使う上で注意すること
文脈の重要性
自然な英文法の習得には、適切な文脈での使用が不可欠です。ただ英語を触れているだけでは、
文脈を理解しないままに覚えてしまう可能性がありますので、要注意です。
適切な文脈で英語を理解すること
適切な文脈で英語を理解することは、単語や表現の意味を正確に把握し、適切な使い方をするために
とても重要です。以下に具体的な例を挙げて、適切な文脈での理解の重要性を説明します。
1. 単語の意味理解:
単語の意味は文脈によって異なる場合があります。例えば、単語の「book」は「本」として名詞で使われることもありますが、「予約する」といった動詞の意味でも使われます。文脈を考慮しないで単語を理解すると、誤解を招く可能性があります。
2. 表現の適切な使い方:
英語の表現やフレーズは、文脈によって使い方が異なります。例えば、”make up”は「仲直りをする」または「嘘をでっち上げる」という2つの異なる意味を持ちます。正しい文脈で使わないと、誤解を生むことがあります。
3. 会話の理解:
会話では相手の発言や返答が連続して行われます。適切な文脈を理解することで、相手が何を伝えたいのかを正確に把握できます。一つの発言だけでなく、その前後の発言も含めて理解することが大切です。
4. トーンやニュアンスの把握:
文脈は文章や会話のトーンやニュアンスを理解するのにも重要です。同じ言葉やフレーズでも、文脈によって褒め言葉や皮肉として受け取られることがあります。適切な文脈を読み取ることで、正しい意味や感情を把握できます。
5. 言葉の選び方:
文脈に応じて適切な言葉や表現を選ぶことが重要です。例えば、フォーマルな状況では正式な表現を使う必要がありますが、カジュアルな状況ではカジュアルな表現が適しています。文脈を考慮して適切な言葉を選ぶことで、相手とのコミュニケーションがスムーズになります。
これらの例からわかるように、英語を適切な文脈で理解することは、正確な意味の把握やコミュニ
ケーションの円滑化に不可欠です。文脈を意識して表現や単語の意味を考えることで、より自然で
正確な英語の使用ができるようになります。
誤った習得
インプットだけでは、誤った表現や文法ミスも覚えてしまう可能性があります。
正しいソースから学ぶことが重要です。
時には、知り合いのネイティブスピーカーに正しいかどうか確認することも、英語学習ではとても
有効です。
練習の重要性
自然に身につく一方で、意識的な練習や復習も欠かすことはできません。
自分で文を作成し、練習問題を解くことで、文法の使い方をより確実に理解し、正確に使えるように
なります。
これは地道なことですが、とても大事な行動です。
深い理解の必要性
文法を自然に身につけるためには、単に表面的な覚えではなく、その背後にあるルールや構造を
理解することが大切です。
深い理解があることで、より柔軟に文法を活用できるようになります。
まとめ
つまり、英語に触れることで文法が自然と身につくことはありますが、意識的な学習や練習を
伴うことで、より堅固な文法スキルを身につけることができます。
多くの英語に触れることに加えて、学習や練習の時間を増やしていくことを意識して行きましょう。
自分の今ある自然な英語環境を活用しながら、英語の理解を深める努力もとても大切です。